「不安もあると思いますが、先輩たちの姿を見て頑張ってください。」



有川結衣、16歳。


桜が咲く頃、あたしたちは高校生になった。



あたしの住んでいるところは田舎だから、小中学校が1つしかない。
高校は「島川高校」の1校だけあるが、この高校にいく人は少なく、都会に出て行く人が多い。


だから、あたしは先輩たちとも仲がいいし、同級生のこともよく知っている。


あたしは、初めて着るセーラー服や真っ白い靴にドキドキしていた。


ただ、これから始まる勉強や部活動についていけるか不安だった。





そんなあたしの高校生活がスタートする。