「ふっふふふ…平気ですよ。余裕余裕。」

「さっさと行け。」

実はお化けは…… 無理。

特に歩いて進む奴は本当に…

でもここでやめたら負けたみたいでやだしっ!!

っていうか裕也君態度変わりすぎだよ!

どSだよ!!

はぁ…

「行ってきます…」

「おうっ。」

ーお化け屋敷中ー


「うっ…怖いよぅ…」

ここはネットとかでも怖いって評判で…

入る人がほとんどいない。

それほど怖い。

『うぅ…いだいよぅ…いだいよぅ…』

「ひっ?!」

『いだぃ…いだいよおおおおおおお』

「いやあああああああああああ!!!」

嫌だっ…だめだ…意地なんかはるんじゃ

なかった…

私もう歩けない…怖い…

「うっ…うぅ…ひっく…」

1人通路の片隅にしゃがみ込む。

殆ど人が入らないお化け屋敷だから、

人が通らない。こんなところに一人。

もうやだ…

「もう…やだよぅ…」

「見つけた…。」

「え…?」

「お前バカなの?こんな暗いとこに居たら見つけんの大変じゃん。意地なんかはってねーで無理って言えばいいんだよ。」

裕也君…

「自分が…言ったのにっ…ひっく…」

「俺はいいんだよ。ほら、行くぞ。」

そう言って裕也君はおんぶして外まで

出してくれた。