〜姫華 side〜


只今、コンタクトのわたしは


トイレから出たあと種村くんに


腕を捕まれ


屋上へと、向かっている。


種村くんはきっと


助けてくれたんだな。


やっぱ。かっこいーや。


でも、わたしなんかが


種村くんを好きだなんて知ったら


迷惑だろうな。


そんなことを考えながらも


種村くんの背中を見て


私の心臓は


ドキドキいってなりやまない。