「マネージャーだからって調子乗ってんじゃないよ!」


周りにいる先輩も私を睨みながら言う。


「金輪際、雨宮くんに近付かないって、ここで誓いなよ」


先輩は私に顔を近付け威圧する。

怖くて顔を上げられない私は、答えず俯いたまま。


「黙ってないで、早く言いなさいよ!さぁ、早く!」

「きゃっ」


痛い……

先輩は私の髪を掴み引っ張る。


「や、やめて下さい」


怖さと痛さで涙目になりながら、小さな声で訴える。

そして、私の髪を掴む先輩の手をどけようとする。

だけど、先輩の力が強くて離してもらえない。


ガラガラ――


「先輩達、何やっているんですか?」


教室の扉の所で声がする。


そこにいたのは……