「麻美佳ちゃんの反応、見ていて楽しいから、からかうだけのつもりだったけど……。これだけくっついて、麻美佳ちゃんに触れていたら……、我慢出来ないや」


えっ?

何が?


そう聞こうとするのだけど、ドキドキしすぎて声にならない。

顔を赤くしたまま雨宮先輩を見つめる。

雨宮先輩の息がかかるくらいの近い距離。


「麻美佳ちゃん、目ぇ閉じて」


言われるがまま私は目をきゅっと閉じる。

その瞬間、私の唇に雨宮先輩の唇が触れる。

その感触はとても柔らかく。

一瞬だったけど、雨宮先輩の温もりを感じた。