その日の放課後――…


部活は普段通りにしているのだけど、雨宮先輩とは何となく気まずい空気。

部活も終わり、部員達はみんな家庭科室へ急ぐ。

私は残りのマネージャーの仕事をしていると


「麻美佳ちゃん、ちょっといい?」


雨宮先輩に声を掛けられる。


「えっ、あっ……」


私は慌てて周りをきょろきょろと見渡す。


よかった……

朝の先輩達は、いないみたい。


その事を確認し


「はい」


私は返事をし、雨宮先輩の後をついて行く。

雨宮先輩の向かった先は、部室。

雨宮先輩に続いて、私も部室に入る。

バタンと扉を閉めると


「麻美佳ちゃんさ……。朝、瀬戸と二人で何していたの?」


雨宮先輩は少し機嫌の悪そうな表情で聞いてくる。