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そのころ、都では。
「ーーーーーあっ!!
いたいた、皆!!
会えてよかった………」
ひとり青羽山を降りてきた藤波が、白縫党の一行を見つけて、安堵の声を上げていた。
そこに集まっていたのは、群雲と三人衆、そして檀弓である。
「おぉ、藤波!!
よくここが分かったな!!」
駆け寄ってくる藤波の姿を見つけて、群雲は驚いたように目を丸くした。
「いや、すぐに山に帰ろうと思ってたんだけどさ。
でも、もしかしたら都に来てるかもしれないと思って。
だとしたらいつも通りこの店を拠点にしてるんじゃないかと………」
「いい読みだったな。
よかったよ、会えて。
ま、とりあえず座れ」
藤波は腰掛けて息を整えると、報告を始めた。