そして。






「ーーーーーえいっ!!」






気合の入った掛け声と共に、思いっきり踏み切って泉の中心めがけて飛び込んだ。





ざばぁん、という派手な水音を立てて、汀は灯に飛びつく。







「……………っ!?」







灯は青瑞の姫の頭を鷲掴みにして遠ざけながら、横目で背後を振り向く。





そこには、ふくれっ面をした汀がいた。







「…………なっ、み、汀!?」





「蘇芳丸っ!!」






汀は呆然としている灯の頭をぽかりと殴った。