「…………ふふふ。


それはきっと、お嫁さんのほうも同じなのかも。



おばあさまのことがよく分からなくて、どういうお話をすればいいのか、戸惑っているのかも」






「…………あら、まぁ。そうなんでしょうか………」







老婆は、いつも静かに黙々と家事をこなしている、大人しく控えめな嫁の姿を思い浮かべ、穏やかな微笑みを浮かべた。







「…………あぁ、青瑞の姫さま。


私、なんだかとてもすっきりといたしました。



今すぐに家に帰って、嫁と二人でお茶でも飲みながら、のんびりと語り合ってみようと思います」






「まぁ、すてきだわ!


ぜひ、そうしてみてくださいな」







そうして老婆はにっこりと笑い、別人のように清々しい顔で占い処をあとにした。