「ふふふ。

さぁ、涙も乾いたわね?


もう大丈夫ね………」





「はい………あの、あなた様とお話ししているうちに、なんだか勇気が湧いてきました………」






「私はね、いつも、色々考えるよりもまず、行動を起こすの。


だって、何もしないままでいて、後から後悔するの、嫌じゃない?」






「はい………私も、行動してみます。


若君に、この想いをお伝えしてみます」






「そうよ!

なにごとも、行動してみなきゃ始まらないわよ!」






「はい!!

ありがとうございました、青瑞の姫さま!!」






少女は、来た時とは打って変わった晴れやかな笑顔で去っていった。