しかし、天城のほうは完全に信じ込んでしまった。




大きな身体を最大限に縮めて、汀に畏敬の眼差しを向ける。






「…………なんと!!


あなた様が、本当に泉の守り神ーーー青瑞の姫であったとは!!」





「そう、そうなのよ!!」





汀は鼻高々である。






「あぁっ、それなのに、牢に閉じ込めたりしていまい、なんと畏れ多いことを!!


青瑞の姫、お許しください!!」






「いぃえぇ、いいのよ!


これから気をつけてくれれば!」






「あぁっ、なんと慈悲深い!!」






「ほほほ、守り神ですからね!!」






「ありがとうございます!


俺はあなたについていきます!!」






「んまぁ、ありがとう!!」






汀と天城は手を握り合った。