一ヶ月後、ナナミとクラウドの婚儀は無事に終わった。


それから数週間……普通結婚したら今は新婚の時期なのだけど
二人が同じ寝室で過ごすのはまだ先になる。
17歳になったらクラウドと一緒の部屋で夜を過ごす事になる……いろんな妄想が頭の中を駆けめぐってしまう。


一緒のお部屋って事はクラウドと一緒のベッドで寝る事に。
うっ……
ど、どうしよう~
やっぱり無理かも


頭の中に次々と浮かぶ妄想に顔を赤くして独りごとを呟きあやしい人に見えてるなんて思わず。
ひたすら自分の世界に入り込んでいるナナミの耳にようやく声が聞こえた。


「あのナナミ様?」

「あっ、リマさん」

「何度もお呼びしたのですが……そろそろお着替えに入っても良いですか?」


「お願い」