「うーん……良く寝た」


ゆっくりと体を起こすと、ベッドの脇にリマさんがいた。


「あれっ……リマさん?」


「ナナミ様!……良かった。心配したんですよ」



心配?足のケガの事かなぁ……。


「足なら昨日より痛みもなくなってきたし、大丈夫だよ」




「そうじゃないんですっ!」


いつもよりも大きな声に驚いた。


「どうしたの?何かあったの?」


「ナナミ様……もしかして気づいてなかったんですか?」


「良く分からないんだけど?」


「昨日、ナナミ様のお部屋に何者かが侵入したんですよ」



「ええー?!この部屋に誰かが入ったのっ?
でもっ、誰かが入って来たなんて私気付かなかった……」