「怪しいヤツだっ、大人しくしろ!」 七海は取り囲まれたまま剣を突き付けられた。 剣先がキラリと光る。 怖くてガタガタと身体が震えてしまう。 「お前は何者だ?」 「…………」 「どうやって厳重な門を破って中に入ったんだ」 「…………」 恐怖で声が出なくて下を向いて黙ったままの七海の耳に鋭い声が響いて身をすくませた。