教室を出てなるべく先生に会わない廊下を選んで大和くんと話しながら歩く。



「あたしサボりなんか初めて!


なんかすっごくドキドキするね!!」



そう言いウキウキしてるあたしをみて大和くんは優しく笑う。


その顔をみて大和くんはやっぱりイケメンさんの部類に入るなあ、とふと思う。


あたしは人見知りでそれでいてオドオドしてるところがあるらしい。


それなのにこんなにクラスに馴染めて男子とも話せるようになるのはやっぱりそらのおかげだな。


高校に馴染めるか不安で入学式の日に家出引きもころうとしてたあたしを引っ張って、「俺がいるだろ!」って言ってくれたそら。


あの時は急に部屋まで来るからびっくりしたな。