「き、気持ち悪いだとこら!!!


ふざけてんのか!」



それは元カレさんにも当てはまったようで少し震えながら沙絵ちゃんに向かって腕を振り上げた。



あぶなっ、



「ふざけてんのはお前だろ?


いい加減にしないと俺らも切れんぞ?


お前が圧倒的に不利なのみてて分かんねーの?」



腕が沙絵ちゃんに当たる前にバシッと音を立てて中嶋くんが腕を掴む。


そらも大和くんもなにも言ってないけど怒ってるみたいで元カレさんを睨みつけている。


…もちろんあたしだって怒ってる。



「ッチ、もういいわこんな女。


元々好きじゃなかったし、まあまあ美人だったから横に連れて歩いてんのがよかっただけのこんな糞女こっちから願い下げだ!!!」



この状況をみて自分に勝ち目がないとわかったのか元カレさんはそう吐き捨てて公園を飛び出した。