「関係ない人巻き込んでんのはお前だろ?
俺らの問題なのに浮気相手連れてきやがって」
低い声でそう静かに言い放ったのは元カレさん。
瞬間誰かの息の飲む音が聞こえた。
それほどに低くて怖い声だった。
席をたって怒鳴り散らしてたからなのか周りの席の人がこちらを向いてなんだなんだ、と野次馬が湧いてくる。
「とりあえずここはもう出よーぜ。
落ち着いてちゃんと話し合おう」
その空気を読んでそう言ったのは意外にもいつもは空気が読めない中嶋くんだった。
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