「屋上…久しぶりに来たなぁ。」

何気無く見上げた空は、雲一つなくて、どこまでも、どこまでも、澄んでいた。

貴也も怒ってるかもしれない。

貴也…。

「……貴也…?」

「屋上は危ないって前から言ってるのに」

「貴也の存在の方がよっぽど危ないよ」

「ばれたかw」

「ストーカーみたい。」

「通報しちゃだめよ♡」

「おまわりさ〜ん」

「やめてえぇぇ!」

「…貴也」

「なぁに?」

「貴也は、悩み…ないの?」

「ん〜…あるよ。」

「え…なに?」


「進路のこととか☆」


「…はぁ。」

「ため息?!」

「貴也はバカだもんねぇ」

「うっ…」

「ば〜か」

「…ふっ」

「?」

「…元気でた?」

「え…」
貴也といると…なんか安心しちゃうんだよね…。
いつのまにか、こころの真っ黒な部分が、貴也色に染められてたかも?な〜んて。

「青…かな?」

「ん?なにが?」

「別に?」

「えw気になるんだけどw」

「教えてあげない」

「ケチッ」

「ばか」

「酷いっ」