~理沙side~
いきなりなにすんのよ~~~!!
いくら昨日助けてもらって、彼女になっちゃったからって。

「何もばらさなくても・・・」

「あ?何か言ったか?」

コワ!!いつもの王子様スマイルは・・・、どこにいったのよ!

「いぇ・・・」

そう思いながら、私はおとなしく抱っこされていた。
でも・・・。

「あのぅ~・・・一体どこに行くんですか?」

「・・・」

て、無視かよ!!いくらなんでもひどくないですかぁ?

「ひどかねぇーよ」

「え!?何で分かったんですか??」

「・・・声に出てたから」

ガーン・・・。マジですか・・・。

「うん。マジ」

はぇぇぇえええ!?

ヤバイ、私ってほんとバカ!?
バカだよね?そうだよぉ絶対にぃ~~!!

「おまえさぁ、ちょっと静かにしてろ。」

「!?。す、スイマセン」

「いーけど」


私が不思議でたまらなくなっていたら、見覚えのある場所についていた。

「あ、ここ・・・」

そこは、昨日私が襲われそうになったところ、裏庭。矢部君に・・・
まさかあんな人だとは思ってなかったな。

そんな事を思っていたら、滝嶋さんはその裏庭にずかずかと入ってゆく。

「ちょ!!どこいくんですか!?」

「・・・奥」

いやいや、奥ってどこの奥やねん!

「お前、さっきから声に出すぎ・・・」

ドキッ

いけない。今、不覚にも滝嶋さんにときめいてしまった。

だって、あんな無邪気な笑顔見せられたら。誰だってときめいちゃうよ!!

その時、私は滝嶋さんの周りにいる子の気持ちが少し分かった気がした。


「ついたぞ」て

「え?」

振り返ってみると、そこにはキレイな桜の木があった。もう散ってきてしまっているけど、ものすごい迫力を感じた。

「ここ、俺のお気に入りの場所なんだ。」

「そ、そうなんだ。でもどうして私をここに?」

「べつに、ただの気まぐれ」

そ、そっかぁ~なんだ、そういうことね・・・

って、名に来たいいてんのよ私ぃぃい!

「でも、ここにつれてきたのはお前が初めてだから。」

「えっ!」

うそ!初めてなのぉ!?やった♪

ん?

ばっ!

「おい!どうした!?具合悪いのか??」

「ご、ごめんなさい!大丈夫です・・・。」

「なら良いんだけど・・・。お前、顔赤すぎ」

ばっ

やばい!どうしよう・・・。私、何やったー♪とか思ってんの?

て、言うか顔赤いのばれた!?は、恥ずかしいよぅ

私は、とっさに顔を手で隠した。

「隠してんじゃねーよ」

私はそんな事を言われると、手をどけられて真っ赤な顔が滝嶋君に見られてしまった。

「・・・その顔、反則・・・」

「っえ?・・・んんっ!!」

私はキスをされた。でもそれは、嫌ではなかった。

前はあんなに嫌だったのに・・・私、どうしちゃったんだろう・・・

そんなことをおもいながら、

そのまま、甘いキスに溺れていった。