~理沙side~

私は1人部屋にうずくまっていた。昨日の出来事が夢だと信じたくて・・・でも、昨日のあの感触が唇に残っている。思い出しただけで、もう・・・・・

ぬぁあああああああ!!

だめだ、冷静になろう!

・・・///////

「ぁぁああああああああ!」

もうムリ!もう限界!!
絶えられない~~~~!

そして私はベッドにダイブした。


「はぁ~~」


チュン、チュン。

っは!
てか、てか!てか!!

「ちこくぅうううううう!!!」

「はぁはぁはぁ」
こんなにダッシュしたの初めてなんですけどぉおお!!

そんな事を思いながら何とかギリギリ学校につく事ができた。
「ま、間に合った!」

そして、ショートホームルームが終わり私の席に亜美がやってきた。

「ちょっとー昨日どうしちゃったのよ!」
「ご、ごめんー。呼び出しくらっちゃってさーあはは・・・」
「・・・今あたしに隠し事してるでしょ」

ドキッ!

「エー、シテナイヨ!」(棒読み)

「言わなかったら、あんたの秘密皆に話すよ?おーい皆~w」

「わーーーー!!分かったから!」

そして、私は昨日あった事をすべて話した。矢部君に告白された事、滝嶋さんにキスをされた事、そして・・・私が彼女になってしまった事。

「って、こんな感じでした。スイマセン」

「ほぉ~、今はまだ来てないっぽいけど、日向君って結構危ないね。てかドSだね」

「そーなんだよぉ、もう 私あの人大っキライ!!」

・・・・・・・・・

あら?亜美さ~ん。どしたの~?口が開いてますよ~ てか、何かパクパクしてて青ざめてるし。
そう思って私が亜美の目の前で手を振っていると、亜美がボソッと言った。

「・・・う、後ろ・・・」

後ろ?何で後ろなの?
私が不思議に思いつつ後ろを振り返ると・・・。

ビクッ!

「・・・あっ・・・」

「おはよう理沙」
ニッコ~リ。

そこには、笑っているけど笑っていない。私がたった今、大っキライと言ってしまった。滝嶋さんがいた。

や、ヤバイ。死ぬぅ・・・。
そう思ってギュっとめをつぶったら・・・。

グイッ!!

「きゃあぁ!」

チュッ

!?

はい?今、一体何が起こったの?唇に何かあたったような・・・
き、気のせい?いや、気のせいであってほしい・・・。誰か気のせいだと言ってくれ。

そして、その願いをぶち壊すかのように教室に響いたのは・・・


《い、いやぁぁぁああああああ!!!》

そんな女子皆の声

教室と廊下にいる全ての女子がそう叫んだ。

私の頭が真っ白になっているうちに、滝嶋さんは私をお姫様抱っこしていた。

「こいつ、俺の彼女だから。いじめたら許さないよ?」

はぁぁ??何言ってんの?おかしいよぉ!?


誰か助けてぇぇぇええ!!!

《きゃぁぁぁあああああ!!》
またそんな声が聞こえると、私を抱えたまま滝嶋さんは教室を出て行った。