~日向side~

「はぁ、はぁ」

ふ~、やっと巻いたか。

俺は休み時間まで女に付きまとわれていた。何とか走って人気の無い裏庭に行ったが、・・・

「これからどうすっかな~」

そんな事を考えながら俺は自分だけの秘密の場所に行った。
俺の秘密の場所、それは裏庭の奥にひっそりとある桜の木。

「お~!やっぱここ落ち着くわ~学校の隅々まで見渡せるな~」

俺の特等席は、桜の木の上。風とおりも良いし見晴らしも最高だ

「ふぁ~」

ひと眠りすっかなぁ~・・・

そんな事を考えていたら俺はすぐに眠りについていた。


~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 

「・・・っん」

うわ、やべーもう放課後かよ。早く帰ろ・・・

そうして俺は秘密の場所を後にした。

俺が帰ろうと正門の方に向っていくと・・・。

「きゃ!!何するの!?」

~~~~~!!!~~!

何か言い争っている声がした。
俺は気になってその声が聞こえる方に向った。

!!

おい!?あいつ川上じゃねーか!!
そう思いつつ俺は頭の中でいい考えを思いついた。

「おい、やめろよ」

俺がそう言うと、2人がこっちを向いた。


川上は・・・半泣きっぽいな。
ふっ!その顔、最高にそそるな。

おっと、そんな事考えてる場合じゃないか・・・♪

「何だよ、邪魔してんじゃねーぞ!!」

お~、おっかね~ww
ま、こんな奴10秒もいらねーな。

「そいつを離してやれ、離さないなら無理にでも離すけど?」

この言葉が彼の火をつけてしまったらしい。

「お前、ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!!」
そう言って俺を殴ってくるが、俺はその拳をすり抜け
みぞおち~♪か・ら・の背負い投げ~♪

「うっ、がはっ!!」
ドサッ

あらら、気絶しちゃったよ。まいっか♪

そして俺は川上に手を差し伸べた。・・・本人かなり驚いているご様子で。笑

「大丈夫?」
「はい、ありがとうございます!」

おいおい、同級生なのに敬語か?まぁいい。
「どーいたしまして♪」
「あの!何かお礼がしたいのですが・・・。」

ニヤッ

こう来るのを待ってたんだよ!!

ザッ

「っ!!」

ドン!

「な、何するんですか!いきなり!!」

うわ~顔赤!!

「何って、お礼に決まってるでしょ?助けてあげたんだからこの位してもらわないと♪」

その顔・・・反則。でも何でだ?

「!もしかして、その顔は・・・ファーストキスだった?」

おっ!更に赤くなった。
って、事は~

「図星かぁ~よかった♪俺が一番最初だね♪」

「そんな!私のファーストキス返してください!!」

助けてやったのにそんな口利くか?あぁ?
まぁいい、

ニコッ

ふっ!その怯えた顔最高だな。
って俺、結構ドSだよな?今でもやめらんねーわ。
「へ~、助けてくれた人にそんな口きいていいんだ?」

「あっ・・・」

おぉ~その怯えた顔やっぱり最高ー♪

「そんないけない子にはお・し・お・き・だ・よ?」

ふっ

俺は瞬時に川上のケータイを取り出し、メルアドと連絡先を入れた。
メール画面に脅しメールを打って。

ちなみに俺の得意技はメールの早撃ち。だから今のだって5秒もかからなかった。

ピロリン♪

川上・・・口、開いてる・・・
超マヌケ顔  笑

「よし!それじゃぁ明日から宜しくね♪理沙!明日から俺の彼女だから♪」

そう言い残して俺は家に帰った。

・・・・・・やべぇ、俺結構あいつにはまったかも。
今日のことを思い出しただけで、俺の鼓動が早くなっていくのが分かった。

くそっ!何なんだよ!これは!!!
俺、あいつの事が好きなのか!?俺、止められる自信ねぇよ・・・。


そして、にぎやかな1日が終わった。