~理沙side~

「はぁ~」
つ、疲れた~・・・。

やっと全ての授業が終わったよ・・・。


さてと、荷物つめて帰ろっかなぁ~。


ガサッ!


何これ?手紙?



~~~~~~~~~~~~~
《理沙さん》

放課後、裏庭に来て下さい。

大事な話があります。



~~~~~~~~~~~~~

え?話って何だろう?それに・・・誰からの手紙なのかわかんないよ。

亜美待たせてるからなぁ~、先に帰っててもらおう。

=============
TO亜美

ごめん!

何か呼び出されちゃったから

先に帰ってて~!!

ほんとゴメンねー(汗)

明日は一緒に帰ろうね♪

バイバ~イ!!

      FROM理沙
=============

パタン

よし!いきますか・・・。



~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

とりあえず裏庭に来たけど・・・。
呼び出した人って誰だろう?ここ、なんか薄暗くて怖いんだけど。

「やあ!来てくれたんだね」

「あ、矢部君」

この手紙の人、矢部君だったんだ・・・。

矢部君はサッカー部で女子からも人気はあるほう。
入学したては一番人気だったけど、滝嶋さんの存在が大きくなっていって、それから滝嶋さんが№1になったんだよね。

でも一体何のようだろう?

「あのぉ、話って何ですか?」

「えっと、好きです!!付き合ってください!」


え、ぇえええええええええ!!!

あ、そーじゃないか。


「どこに付き合えばいいんですか?」

「そうじゃなくて、俺の彼女になってて言ってんの」

「ふぇぇ!?」

いけない、いけないついマヌケな声がでてしまった。

「えっと、ごめんなさい」

「だよね~♪んじゃ、無理やりそうさせるしかないか~♪」


え??何言ってんの?
すると、いきなり矢部君が私の両方の手首を掴んで壁に押さえつけてきた。


「きゃ!!な、なにするの!?」

私は必死に振り払おうとするが、力が強すぎてびくともしない。


そ、そんな!片手で押さえられてるのに、びくともしないなんて!?
誰か・・・助けて!私は涙目になりながらも助けが来ること願った。

「おい、やめろよ」

!!

そこには滝嶋さんがいた。

そこに矢部君がイラついたようにしながら滝嶋さんを睨んでいた。

「何だよ、邪魔してんじゃねーぞ!」

「そいつを離してやれ、離さないなら無理やりにでも離すけど?」

!!
滝嶋さんがそう言うと、矢部君は手をグーにして滝嶋さんに突っかかった。
「お前、ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!!」

っ!

「うっ!がはっ!!」
ドサッ

!?

なにが・・・起こったの?

そこには、滝嶋さんではなく矢部さんが倒れていた。

「大丈夫?」
そう言うと、私に手を差し伸べてきてくれた。

「はい、ありがとうございます!」
「どーいたしまして♪」
「あの!何かお礼がしたいのですが・・・。」

そう言うと滝嶋さんはニヤッと不気味に笑った。

ゾクッ!

ザッ

「っ!!」
一瞬の出来事で何が起こったのか全く分からなかった。
柔らかくて、生暖かい物が唇に触れた・・・。

ドン!

「なっ、何するんですか!いきなり!」

「何って、お礼に決まってるでしょ?助けてあげたんだからこの位してもらわないと♪」

この人、何言ってるの?
私、ファーストキスだったのにっ!!


そう思うと、恥ずかしくって、悔しくって急に顔が熱くなった。

「!もしかして、その顔は・・・ファーストキスだった?」

!!

その言葉を聴いて更に顔が赤くなった。

「図星かぁ~、よかった♪オレが一番最初だねっ♪」

「そんな!私のファーストキス返してください!!」

そう言い放つと、急に滝嶋さんの顔が怖くなった
笑っているのに笑っていない、一体何を考えているのか分からなかった。

「へ~、助けてくれた人にそんな口きいていいんだ?」

ビクッ!

怖くて声もでなかった。

「あ・・・っ」

「そんないけない子には、お・し・お・き・だ・よ?」

ふっ

そうわらうと・・・
ピロリン♪

・・・・・・

え?

「よし!それじゃぁ明日から宜しくね♪理沙!明日から俺の彼女だから♪」


はぃ?


そういい残すと彼は去っていってしまった。

はぃぃいいいいいいい!?

あ、あああ明日から私が滝嶋さんの彼女ぉおおお!?

そして、私がこの後どんな過酷すぎる試練を乗り換えなければならないのか誰も知るよしもなかった。



ドs--------!!