~理沙side~



私の名前は川上理沙。


服装は、栗色の髪にウェーブがかかっている。ピンクのベストに、膝上まで上げている赤いスカート、そんな感じかな。



いたって普通の高校生!だけど
普通じゃないところと言えば・・・。


!!


ドシャ
「痛ーいっ!!」



そう、この何も無いところで転ぶという、漫画に出てくる主人公のようなドジッぷり。

小学校の時から毎日転んでいたから、今ではもう日常になっている。



「ハハッ!朝から転んでるとかバカだねー♪」


この子は同じクラスのの朝倉亜美。私の大の親友で、ポニーテールがよく似合うサバサバした性格、亜美には小学校の時から結構助けてもらってる。



「もー、笑うな!!」
「ゴメン、ゴメン♪」


朝から笑われるとか・・・最悪だ。




キャーーーーーー!!!!




な、何事!?

そう思いつつ振り向いてみると・・・。

そこには無数女の子達が集っていた。


「でた」

でた?

「でたって、何が?」
「はぁ!?あんた何言ってんの?そんなの、あいつに決まってんでしょーが!」



あいつと言うのは超イケメン№1の滝嶋日向、私と同じクラスの2組。いつも皆に優しくて、女子にも男子にも大人気!彼の日常はおそらく、毎日告白されている事だろう。





私とは正反対だわ・・・ハハ。

「まったくー、あの人達もよく飽きないよねー。」
「確かに」

ま、私には全く関係ないことだけど♪


キーンコーンカーンコーン。


「わー!やばい、遅れるー!!」
「待ってよ理沙ー」


「!!」


気のせいかな?さっき一瞬、目が会ったような・・・。


ま、いっか!






「ふ~、間に合ったー」



「おーい。席につけー!ホームルームやるぞー」

そして、ホームルームがはじまった。





さっき、滝嶋さんと目が会ったような気がしたんだよな~。気になるけど、やっぱ気のせいだったんだよね・・・。そう思いつつ、滝嶋さんのいる席をふりかえってみた。



!!



バッ


ななな何今の!?

今、完全に私見られてた!?

もう一度かしかめてみようかな。


!!


やっぱりだ。私、なんか見られてるよぉ~(涙)

そんな事を思っていたら、いつの間にかホームルームは終わっていた。
私は開放された感覚で教室を後にした。