龍は私の手を乱暴に掴むとスタスタと歩き出す
あ!
「龍!かばん!かばんどうするの!」
そう言うと…
「黙って歩け」
また低い声で言われる
てか、私悪いことしてなくないですか?
逆に、あの男くんが悪いですよね…
まぁ、私が付いて行ったのも少しは悪いかもしれないけどさ
でもあの男くんが悪いですよね
なんでいっつも私がお仕置き受けなきゃいけないんですかー!
そんな事を考えていると、いつの間にかついていた
どこにって?
きまってるじゃん
龍の家ですよ…
これからお仕置きタイムですよ…
あの男くんのせいでね!
恨むよ男くん
龍は1人暮らしだ
だから…家には誰もいない
それが私には地獄なんですけどねっ!
ガチャ
龍がドアを開ける
「お邪魔しまぁ…むぅ?!んっ」
玄関に入るといきなり深いキスをされる
ムカつく
なんだよ、さくらは俺のもんだろ
なに他の男に呼ばれてノコノコついていって告白なんかされてんだ
さくら…おまえのことになると俺、余裕ねぇんだよ
俺はさくらの手を掴み俺の家へ向かう
ガチャ
俺はイライラしながら家を開ける
「お邪魔しまぁ…むぅ?!んっ」
入った途端さくらにキスをする
俺の怒りをぶつけるように…
龍のキスで骨抜きにされ歩けなくなった私を龍は抱きかかえ寝室へと連れて行く
ガチャ
ドサッ
龍は私の腕を掴み頭の上でおさえた
「ちょっ待って!龍!」
そう叫ぶ私の口を龍の口が塞ぐ
「んっ、ふぁ…ふっ」
キスされてる間に服を脱がされた
私を見下げる龍の目はどこか色気があり嫉妬で燃えていた
「りゅ、う」
「さくら、愛してる…」
そう言いながら龍は私にお仕置きをした
龍はお仕置きをした後は必ず私にベタベタだ いつも以上にね
「さくら…」
「ん?」
「好き」
「うん、私もすき」
そう言うと安心したように眠る龍
しばらくするとスースーという音が聞こえてきた
そんな音を聞いてると私も眠たくなり意識を手放した
暑い…なんか暑いっ!
バッと起きてみると隣で寝ている龍の顔がほのかに赤くて…
「ん…さ、くら?」
「おはよ、龍 ちょっと熱はかろっか」
「ん、」
ピピピ
38.5度⁈
うわー高熱じゃん!
「龍、病院行こう」
「いや。」
「行かなきゃだーめ 治らないよ?」
「いい。」
いくら言い聞かせても龍はいや。というばかり…
「しょうがないなー」
私が看病するか
「龍、じゃあ寝よっか」
「ん…」
ギュー
龍は私を抱きしめながら眠りについた
龍が寝つくと私はベッドからでて、薬局に行った
冷えピタを買って、風邪薬も買った
帰ってくると龍が起きていて
「さくら…」
なんてさみしそうにベッドの上に座ってたもんだから、近づくとギュって抱きしめられた
「どこ…いってたの?」
いつもの俺様の龍はいなくて…
代わりに甘々の龍がいた
「ごめんね、ちょっと薬局にいってたの」
そう言うと
「男にからまれなかったか?」
と低い声でいわれ…
さっきの甘々な龍くはどこにいったんだ!
「大丈夫だよ?絡まれなかった」
と嘘をついた
まぁ実はちょっと絡まれたからね笑
「うそだ、男の匂いがする」
お前は犬かっ!
なんて1人で突っ込んでいると
「ムカつく」
バンッ
私を押し倒した
「龍?ダメだよ!熱高いんだから寝なきゃ、ね?」
そう言っても…
「お前が悪い」
と言われ
私の服を脱がし始めた
「ちょっ待って…」
待ってよ!って言おうと思ったんだけど、龍はそのまま私の上に倒れてきた
はぁーだから言ったのに…
ダメだって
そのあと龍をベッドまで運んで(女1人では大変だったよ。汗)
冷えピタを貼った
そろそろ昼だし龍もお腹すくだろうからと思い龍が起きる前におかゆを作った
あ、そう言えば龍にまた男に絡まれたことを言われないように着替えなきゃと思い、いつも龍の部屋に置いてあるスウェットに着替え、さっき着ていた服を洗濯した
洗濯がおわるのをまってると…
「さくら…」
と呼ばれ行ってみると
「お腹すいた」
って言うからさっき作ったおかゆを龍に渡したら、
「あーんして?」
なんてセクシーボイスで言われたからたべさしてあげた
食べ終わったら、龍の熱をはかる
ピピピ
37.8度
だいぶ下がったけど、まだちょっとあった
それから夕方まで龍は寝ていた
「ん…」
「あ、龍起きた?」
「ん…さくら…」
「ん?あ、そうだ龍、熱はかろっか」
「ん」
ピピピ
36.5度
お、平熱に戻った
「熱はないね、もう辛くない?」
「ん…」
もう辛くはないみたい
じゃあ、そろそろ帰ろっかなと思い
「龍?そろそろ帰るね」
と言い帰ろうとすると
グイッ
ポスッ
「さくら…行くな、そばに居て、ね?」
なーんて仔犬みたいな顔で言われた
そんな顔で言わないで〜
帰れないじゃん!
「分かった、今日はここにいる」
私も1人暮らしだ
だからどうせ家に帰っても誰もいないの
「ん…」
龍は私を抱きしめながら首筋に顔をうずめた