全てを話終わりシーンとなっていたら龍が口を開いた
「それでさくらは俺に他に女がいると思ったのか?」
優しい声で私の頬を撫でながら聞いた
コクン
泣きすぎて声が出ない私はただ頷く
「そうか…」
そう言って立ち上がった龍の足を掴み叫んだ
「龍が、他の女の人に気があったとしても、私は龍と別れたくないよ!
そんな事をされても、私は龍が好きなんだよぉ!」
グイッ
「あぁ、分かってる、俺も別れる気なんかさらさらねぇ」
てっきり別れると言われると思ってた私はポカーンんとした顔で龍を見た
「んだよ、その顔、俺が別れると言うとでも思ったか?」
うんうんと頷いた
「別れるわけねぇだろーが
俺にはおまえしかいねーんだよ」
そうセクシーボイスで言われた
「あと、お前は誤解してる」
は?みたいな顔をしてる私に龍は話を続ける
「確かにあの日俺は女を部屋に入れたが…」
あぁ、やっぱり女がいるんだ
と思ってたところ…
「おい、さくら俺の話を最後まで聞けよ」
と言われたので一旦考えるのはやめて龍の話を聞く
「あれはな、俺の姉貴だ」
は?あれは俺の姉貴だ⁈
「えぇ?!うそっ!」
「本当」
その言葉を聞いた途端安心してまた泣き出してしまった
「ごめんなさい」
泣き終わった後疑ったことを謝った
「いや、俺も悪りぃんだ
さくらに姉貴の事言うの忘れてたから」
と龍は怒らずに言ってくれた
「あ、今何時?」
「あー昼過ぎだ」
えぇ?!私たち喋りすぎちゃったみたい
「あーもう、今から行っても遅いか
帰ろ、さくら」
そう言って手を出してきた龍の手を握り
「うん」
私たちは帰った
もちろん龍の家にね
こうして私の誤解は解けたのでした
あれから3年たち私たちは20歳になった
卒業してすぐに私たちは同居を始めた
3年たっても、龍の溺愛っぷりは変わらず…
「じゃあ龍、仕事行ってくるね」
「ん、行ってらっしゃい
他の男としゃべんなよ」
と毎回言われる始末です…
龍は私より仕事に行くのが遅いのでいつも見送ってくれるんだけど、毎回これを言われるのはね…笑
私は普通のOL、龍は大工をしている
朝は毎日6時起き、出勤は8時
毎日早起きは疲れるよね
今日も何事もなく仕事は終わり家に帰る
「たっだいまー」
……。
あれ?
龍は私より出るのも遅いくせに帰ってくるのも早い
だから、いつも見送りもしてくれるし、迎えてもくれる
なのに今日は出迎えてくれないみたい
「りゅーうーいないのー?」
返事はない
もーいいや、と諦めた私は着替えてTVを見る
なんか眠たいなーと思っていたとき、
ガチャ
「ただいまー」
龍が帰ってきた
パタパタ
「おかえり!今日は遅かったね」
「ん、ちょっとな。」
あ!と思い出したようにいい
「さくら、今から食べに行くから着替えて」
と言われたので、ちゃんとした服装に着替えて龍のところへもどった
「龍?終わったよ」
「ん、じゃいこうか」
私たちは車に乗り場所へ目指す
「ねぇ龍、どこに食べにいくの?」
「ん、行ったらわかる」
そう言って場所は教えてくれなかった
「…ここ?」
「うん」
連れて来られたのはとても高級なお店
「え、いや、高そうだよ?そんなお金ないよ!!」
あまりにも高そうなお店だったので私は龍にいった
「あ?大丈夫だ、もう予約してあるから行くぞ?」
龍は私の手を掴み中に入っていく
「いらっしゃいませ〜」
「神崎です」
「神崎様ですね、こちらへどうぞ」
場所に案内され座る
「ご注文がお決まり次第お呼び下さい」
そう言って定員さんは去って行く
「ねぇ龍?今日なんかあったっけ?」
「ん?なんでだ?」
「だって、こんな高級なお店だから…」
「あぁー、あとから分かる」
そう言ってメニューを見始めた
まぁいっか、と思い、私もメニューを見た
それから食事が来て、色々と喋りデザートを食べていると
「さくら」
龍が真剣な顔をして私を呼んだ
「はい?」
あまりにも真剣な表情だったので思わず敬語になってしまった
「俺は、お前が好きだ
愛している、どうしようもなくな」
そう言われ照れる私
「だからずっと一緒にいてぇ」
「うん」
「これからも俺、お前を養って行けるように頑張るから… だから…」
「俺と結婚して下さい」
え?うそ…
信じられなくて呆然としていると
「さくら?返事は…?」
そんなの決まってる
もちろん
「はい、私で良ければっ!」
私は涙を流しながら言った
「お前じゃねぇと嫌だよ、笑」
なんていって私を抱きしめた
「さくら、愛してる」
「私も、愛してる…」
会った時から俺様で
付き合った時から束縛激しくて…
でも、そんな貴方を愛してる
出会ってくれてありがとう
愛してくれてありがとう
誰よりも強い愛を私にくれる
束縛が激しい男
そう
束縛男は私の彼氏♡