「ごめんね、ちょっと薬局にいってたの」
そう言うと
「男にからまれなかったか?」
と低い声でいわれ…
さっきの甘々な龍くはどこにいったんだ!
「大丈夫だよ?絡まれなかった」
と嘘をついた
まぁ実はちょっと絡まれたからね笑
「うそだ、男の匂いがする」
お前は犬かっ!
なんて1人で突っ込んでいると
「ムカつく」
バンッ
私を押し倒した
「龍?ダメだよ!熱高いんだから寝なきゃ、ね?」
そう言っても…
「お前が悪い」
と言われ
私の服を脱がし始めた
「ちょっ待って…」
待ってよ!って言おうと思ったんだけど、龍はそのまま私の上に倒れてきた
はぁーだから言ったのに…
ダメだって
そのあと龍をベッドまで運んで(女1人では大変だったよ。汗)
冷えピタを貼った
そろそろ昼だし龍もお腹すくだろうからと思い龍が起きる前におかゆを作った
あ、そう言えば龍にまた男に絡まれたことを言われないように着替えなきゃと思い、いつも龍の部屋に置いてあるスウェットに着替え、さっき着ていた服を洗濯した
洗濯がおわるのをまってると…
「さくら…」
と呼ばれ行ってみると
「お腹すいた」
って言うからさっき作ったおかゆを龍に渡したら、
「あーんして?」
なんてセクシーボイスで言われたからたべさしてあげた
食べ終わったら、龍の熱をはかる
ピピピ
37.8度
だいぶ下がったけど、まだちょっとあった
それから夕方まで龍は寝ていた
「ん…」
「あ、龍起きた?」
「ん…さくら…」
「ん?あ、そうだ龍、熱はかろっか」
「ん」
ピピピ
36.5度
お、平熱に戻った
「熱はないね、もう辛くない?」
「ん…」
もう辛くはないみたい
じゃあ、そろそろ帰ろっかなと思い
「龍?そろそろ帰るね」
と言い帰ろうとすると
グイッ
ポスッ
「さくら…行くな、そばに居て、ね?」
なーんて仔犬みたいな顔で言われた
そんな顔で言わないで〜
帰れないじゃん!
「分かった、今日はここにいる」
私も1人暮らしだ
だからどうせ家に帰っても誰もいないの
「ん…」
龍は私を抱きしめながら首筋に顔をうずめた
チューッ
はっ?!
「龍!なにしたの!」
龍は首筋に顔をうずめた後首に吸い付いてきた
「ん…」
ん…じゃないよ!
「俺のものってゆう印」
龍はそういいもう1度吸い付いた
「はぁー。キスマークつけすぎ」
後で見てみるとたーくさん首にキスマークがついてました
「おっはよー……?ってえ?!
なになに?さくらちゃん機嫌わる!」
「うるさい」
教室に入ると早瀬君が顔を青くしながらいった
「どうしたの?龍は?」
「っ…し、らない」
龍のことを聞かれると泣きそうになる
「さくらちゃん、ちょっと出ようか」
そう言って歩き出した早瀬君の後に続いて歩き出す
ギィー
着いたのは屋上
「そこ座って?」
コクンと頷きすわる
「さくらちゃん何があったの?」
「っ…」
「僕に話せないかな?」
「りゅ、うが」
「うん」
「………ってた」
「え?」
「龍が綺麗な女の人と抱き合ってたの!」
涙を流しながら言う
「…は?さくらちゃん以外の子と?」
コクン
「そっか…で、朝あんなに機嫌が悪かったと…」
「ほ、かの女の人と、抱き合ってほ、しくない、の」
ヒクッ
と泣きながら言う
「そう…」
「それでも龍のこと好きなんでしょ?」
「う、ん…」
ヨシヨシ
そういうと頭を撫でてくれた
ガチャ
「さくら!……おぃ、夏目なにやってんだ」
ヤバイと思った時には遅かった…
早瀬君、顔 青すぎでしょ
「はぁー龍、ある意味タイミングよすぎ」
そう言うと早瀬君は撫でていた手を離し龍のそばに行く
龍はもの凄い勢いで早瀬君を睨んでいる
「まぁ龍そんな怖い顔しないでさ
さくらちゃんと話しなよ」
「は?さくらと話?」
「うん、何か気になることがあるみたいだよ?」
僕はこれでね…
と屋上を出て行った
2人っきりだ…
気まずい
テクテク
龍が私に近づいてくるような音が聞こえた
ギュ
後ろから抱きしめられる
クルッ
ギュッ
「さくら?何がきになる?」
ビクッ
「ん?どうした?」
「龍、に…」
「俺に?」
「龍に女がい、る」
「あ?あぁいるぞ?」
当たり前だろみたいな顔をして言った
「え?」
「お前、おれの女だろ?」
「…っ」
いつもなら嬉しい言葉も今は嘘にしか聞こえない
「っ、なぁ、俺の女だろ?さくら…」
抱きしめる力を強くする
何も答えない私にしびれをきかしたのか焦るように聞いた
「何があったんだ?さくら?」
「龍が、浮気、して、た」
「は?なにいってんの?」
龍はばかだろこいつみたいな顔をして言った
「は?ちょ、マジで意味わかんねぇ」
こんどはちゃんと説明しろよみたいな顔をして言った
「だっ、て龍、の家にいこうと思って行ったら…」
そう、昨日は休日だったから特にやることもないし龍と遊ぼうと思い龍の家に行ったの
びっくりさせたくて何も言わずにね
そーして龍の家に着こうとしてたところに龍を見つけた
あ、龍だ
龍を呼ぼうと思い口を開けたとき
綺麗なお姉さんが走ってきて龍にがばって抱きついた
それを龍は払いもせずに龍の家に入っていった
全てを話終わりシーンとなっていたら龍が口を開いた
「それでさくらは俺に他に女がいると思ったのか?」
優しい声で私の頬を撫でながら聞いた
コクン
泣きすぎて声が出ない私はただ頷く
「そうか…」
そう言って立ち上がった龍の足を掴み叫んだ
「龍が、他の女の人に気があったとしても、私は龍と別れたくないよ!
そんな事をされても、私は龍が好きなんだよぉ!」
グイッ
「あぁ、分かってる、俺も別れる気なんかさらさらねぇ」
てっきり別れると言われると思ってた私はポカーンんとした顔で龍を見た
「んだよ、その顔、俺が別れると言うとでも思ったか?」
うんうんと頷いた
「別れるわけねぇだろーが
俺にはおまえしかいねーんだよ」
そうセクシーボイスで言われた
「あと、お前は誤解してる」
は?みたいな顔をしてる私に龍は話を続ける
「確かにあの日俺は女を部屋に入れたが…」
あぁ、やっぱり女がいるんだ
と思ってたところ…
「おい、さくら俺の話を最後まで聞けよ」
と言われたので一旦考えるのはやめて龍の話を聞く
「あれはな、俺の姉貴だ」