「うん。まずは学校だ」


とにかく後ろ向きな考えはやめよう。

目が向く方はいつだって前。

後ろを向いたって、そこが前なのだ。

だったら、前を向こう。


私は自分を奮い立たせるように、ひとつしっかりと頷いて。

口元に笑みを作ると、襖を開けた。


おじいちゃんの用意してくれた朝ごはんは、今日もとても美味しかった。