涼太side


奈実ちゃんと瞬も
仲良くなれたみたいだし
唯とも話せたしよかった




教室に戻ると女子たちが集まってきた



「涼太ー、今日遊ぼぉー♡」



前まではこんなふうに誘われると
構わずに遊びに行ってた。




けど今はなんとなくそんな気分じゃない。



「ごめん、気分じゃねぇーわ」



「えー、涼太つめたいー」



そこに瞬がやって来て




「涼太は唯ちゃん首ったけだもんな」



「おい、違うから!」




そういって女子たちに
ごめんねと謝って自分の席についた。



このときこの瞬の言葉が
大変なことになるなんて
思いもしなかった