「「涼太くーん♡」」





この声で誰が来たのか
すぐにわかっちゃう



そんなことを思ってるとなんだか
面白くてクスクス笑っちゃった。




「唯!」



ハッと振り返ると涼太が立ってた。



「涼太!A組に用事だったの?あっ、教科書借りにきたの?」




「いや、その…昼飯一緒に食べね?」





「ほぇ…?」



昼飯…?メロンパン?




「だめ!このメロンパンはあげないよ!」



「唯、違うって。お昼ご飯一緒に食べようって意味だよ」



奈実ちゃんは笑いながら
あたしに言った。




「えっ?そうなの?」




涼太もその後ろのお友達も笑ってる。