可愛い。



やることがなんともいえず
俺の心をくすぐった。




「あれぇー?涼太くんどーしたの?」



瞬が俺の肩に腕を回して言った。



「俺、あの子知ってる。」



とりんごジュースを飲みながら
優雅が言った。




「えっ、だれだれ?俺結構タイプなんだけど!」



瞬があの子をタイプだと!?



いや、絶対負けねぇ。



「あの子、南出唯っていうA組の天然フワフワ少女。可愛いで有名なん知らね?」



「だろうなー。あれは可愛い!つかなんで優雅知ってんだよ!」





「同じ中学だったから」




「マジかよ!?ずるいって!」



優雅と瞬の会話を横で聞きながら
その南出唯っていうあの子の笑顔が
離れなかった。