二階に上ろうか迷っていると、遥希が話しを終えて近づいて来た。 「上にはドラムとか置いてあるんだ。」 そう言ってさっき話していた、おじさん の方を振り向く。 「あの人、ここの店長。んで、ここが俺のバイト先。」 「そうなの?」 驚く私を後目に、遥希は時計を確認すると 「やべっ。美桜、ちょっと急ぐぞ。」 私の手を取って店を出た。