美桜は、何のちゅうちょもなく病院の中に入って行った。 「美桜、ここって…もしかして美桜の…」 「そう。パパの病院。ちょっと先に受け付けしてくるね。」 俺の分のスリッパを用意してくれると、待合室の奥にある受け付けに行ってしまう。 待合室には、様々な年齢層の患者が、本を読んだりテレビを見たりしていた。