病院までの道のりは、まるで坂道を登るように足取りが重い。 それでも、美桜が隣にいる。 今更だけど、ちょっとしたプライドも顔を覗かせた。 大通りをしばらく歩くと、路地を曲がる。 曲がった先に、真っ白な建物が見えてきた。 『白石整形外科』 看板にはそう書かれていた。