遥希がタバコを吸い終えるのを待ってから、包帯を外して傷を確認した。 傷口の回りが少し赤く腫れている。 「やっぱり、病院行かなきゃダメみたい。」 顔を覗き込むように見ると、指をゆっくり動かしながら頷く。 「わかった…。正直、俺もヤバいかなって思ってたし。」 消毒をして、もう一度包帯を巻き直す。 「これじゃあ、ギターも弾けない…。」 痛そうに顔をしかめ、諦めたように呟いた。