ホールに入ると、まずドリンクを貰いにカウンターに向かう。


その間も、遥希に気付き親しげに話し掛けてくる人が沢山いた。

間違いなく、ここが遥希の居場所だった。

仲間がいて、人生を掛ける物がある。



「美桜、迷子になるから俺の側から離れんなよ。」


遥希の言葉はいつでも優しい。




遥希と一緒にいることで、この場所が私の居場所になる。


なぜか、そんな気がした。