あと2日で春休みも終わる。 これといって特に予定があった訳でもなかったけれど、やっぱり休みがわってしまうと思うと少し複雑な思いがした。 キッチンに行き、ミネラルウォーターを取ろうと冷蔵庫を開けると、リビングから着信音が聞こえてくる。 急いで携帯の画面を見ると、遥希からの着信だった。 朝の8時を少し回ったところ。 こんな時間に珍しいと思いながら、通話ボタンを押した。