私からの連絡を待っていてくれた事。 メールを見て、思わず電話をくれた事。 そんな遥希の行動は、私の心の一番奥に隠された恋心を優しく刺激する。 長い冬に降り積もった雪が、春の訪れとともに溶け出すように。 ゆっくりだけれど、確実に…。 何重にも固く凍りついた心を溶かし、剥き出しの思いに触れる。 予感から確信に変わる瞬間。 これが恋なんだと…。