「美桜、ちょっとだけ話して行かない?」 そう言って、駅のロータリーの向かえにある公園に向かって歩いた。 もう少しだけ一緒にいたかった。 美桜は何も言わずに付いて来る。 そこには大きな桜の木があり、桜の花が満開のこの時期には毎年ライトアップされる。 下から照らされた明かりで、より大きく見える桜の木の下で立ち止まった。