「あの…こいつにもパス用意してもらってもいいっすか?」 遥希はそう言うと、申し訳なさそうにもう一度頭を下げる。 「ゲストパスでいいの?」 私には、二人がいったい何の話しをしているのか理解できない。 とにかく黙って会話を見守るしかなかった。