手術は無事成功し、腫瘍はすべて摘出することができた。




そして、再発の心配もほとんどないらしい。






そして、中一の終わり…。

やっと里桜に会えた。




二年生になって、里桜とは同じ学校、同じクラスに入ることができたし、両想いにもなれた。




幸せ過ぎて、俺は、すっかり病気のことなんて忘れていたんだ。



手術が成功したといっても、絶対に再発しないとは言い切れない体だということも、10年後、生きているかどうかわからない体だということも…。




再発していたら…どうするんだ、俺。




里桜にちゃんと……言うことができるのか?




もし言ったら、里桜はどんなに悲しんで泣くだろう…。