「古賀。放課後、保健室に行きなさい」 教室に入ると、担任にそう言われた。 その時…嫌な予感がした。 保健室…まさか……。 そんなはずはない。そう言い聞かせても、やっぱり4年前のあの日を思い出してしまう。 「春斗〜!おはようっ!」 大好きな里桜の笑顔を見ると、少し気持ちが落ち着いた。 大丈夫だ。 だって俺は、ちゃんとここに戻ってこれたじゃないか。 世界で一番大事な、君の隣に。 だから、大丈夫だ。