キーンコーンカーンコーン……
おお!チャイムが鳴った!
ということは…
「リオーー!!帰ろ!」
「うん!」
夏休みの始まりです!
「あれ?リオ。春斗くんはいいの?いつも一緒に帰ってるんじゃ…?」
「あ、なんか先生に呼び出されてるとかなんとか…」
「ふーん?」
春斗が呼び出されるなんて珍しい…。
成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗だから、先生ウケはものすごくいいはずなのに…。
どうしたんだろ?
「じゃあ明日、1時に駅前ね!」
千里が言った。
「リオ。明日は、可愛い服と水着、買うからね!」
「う…うん…」
可愛い服と水着か…。
今まで、友達とショッピングなんて行ったことなかったから、楽しみだな♪
夏休み突入ということで、浮かれていた私。
そんな私の全然知らないところで…春斗はすごくすごく、苦しんでいたんだね…。