「リオ〜!夏休みはやっぱり…春斗くんとデート?」
千里が言った。
「えっ…どうだろ…?」
あと少しで夏休み。
期末テストも終わったから、みんな夏休みのことで頭がいっぱい。
デート…か…。
付き合ってから、だいたい三ヶ月くらい経つけど…まだデートはしたことないんだよね。
まあ、放課後、家に帰ればほぼずっと一緒なんだけど…。
「ねぇ!じゃあさ、もし夏休みの予定決まってないなら、私の家の…別荘に泊まらない?女子はこのメンバーで、男子は…春斗くんと、他に二人誘ってもらうとか…」
別荘!?
優花の家、お金持ちなんだな〜。
「おぉ!いいね〜!リオはとりあえず、春斗くんに声かけてもらっていい?」
千里が言った。
「うん!」
「ふふ。別荘の近くに、海があるから、みんなで遊ぼうよ?」
なんかそういうのいいな〜!
「青春って感じだよね!」
私がそう言うと。
「リオは毎日青春でしょ…」
「いいな〜!好きな人いるって…」
二人は口々に言った。
そっか…私は、幸せなんだな…。
好きな人がいて、その人と両想いなんだから…。
神様に感謝だっ!!
あと、この二人にも好きな人ができて、その人と幸せになれるといいな…!