「じゃあ、みんなのところ、行くぞ」


春斗はそう言って、私の手を引いて歩き出した。


「えっ。手……」

おじさんとおばさんに見られるの…恥ずかしいよ…。


「いいだろ。付き合ってるんだから、俺たち」


"付き合ってるんだから"


わ、わ〜…。

嬉しい……って、そうじゃなくてっ!


「恥ずかしいから…離してよ…」


私がそう言っても、春斗は無視して、余計強く手を握ってくる。


ドキドキし過ぎて、手汗がすごいかもしれない、私…。


こんなにドキドキしてるの…私だけなのかな?


横から春斗の顔を盗み見るけど、いつもとあまり変わりないみたい…。