気がついたら、自分の部屋のベッドの中で、号泣していた。
どうやって家に帰ったのかも覚えてない。
とにかく悲しくて悲しくて仕方がなかった。
「……は…はると…っぉ…」
最初からわかってたことじゃない。
春斗は私のこと、嫌いなんだから。
幼馴染ということも認めてくれないくらい。
わかってたことだけど。
わかってたことなんだけど。
痛い。痛いよ…。
胸の奥が、痛くて痛くて…。
こんなに泣いたら明日、目が腫れるだろうな…。
でも明日は土曜日だから、学校ないはず。
だからもう、思う存分泣こう。
そう思っていたら、涙が止まらなくなってしまった。
こんなに、私はあいつのことが好きなんだ…。
だけど、叶わない。
どんなに想ったって、報われない恋だから。
報われず、ただ、悲しいだけの恋…。
なんで私…。
春斗のことなんて、好きになっちゃったんだろう。
14歳になる直前、初めての恋が終わってしまった。