春斗と同じクラス…!?


えぇー!!嬉しすぎ!!



クラスの女子のほとんどがキャーキャー言ってる。


いつもなら、うるさいって思うけど、今は一緒になって騒ぎたいくらい。



なんで自分がこんなに喜んでいるのか…よくわからなかった。



そのあと、春斗は自分の席に着いたが、けして私の隣とか、近くではなかった。


やっぱり、少女漫画のようにはうまくいかないようだ。



「ねぇ、リオってさ、春斗くんと幼馴染なんでしょ?」


放課後、絵理沙に急にそう言われた。


っていうか…誰に聞いたんだろう?

情報網ってすごいな、なんか。


「そ…そうだけど?」


「マジっ!?んじゃ、私に春斗くん、紹介してくれない?」


ズキッ。


また、この痛み。


「わかった…」


やっとの思いでそう言ったとき、また痛みが増したような気がした。




ねぇ、里桜。

私はそっと自分に問いかけてみた。



春斗とはただの幼馴染だよね?


なら、絵理沙のこと、紹介するくらい簡単なはずなのに。


それなのに。


それなのに…。




どうしてこんなに胸が痛くなるの?




これじゃあ……。




春斗のこと…好きみたいじゃん。