私、大崎里桜と、彼、古賀春斗は幼馴染。




私たちは同じ病院で、同じ日に生まれた。



病室も隣だったから、ママ同士がすぐに仲良くなったそうだ。




家も近所で、家族ぐるみの付き合いをしているうちに…。




私は君に、恋をした。

ただ、一番近くにいた君を、好きになっていた。



でも、小学校四年生の時…君が引っ越した。


東京から……四国に。


それからは、疎遠になってしまった私たち。




だから、今更再会したって…



もう中学生になったんだから…



君のことなんか好きにならない。





そう思っていたのに…。




私たちが14歳になった日…。




私の初恋が音を立てて動きだした。