だから、引っ越しが済んでからは、ずっと里桜の部屋にいるようにした。離れていたときの分も。
里桜の両親は共働きだから、いつも里桜は家で一人みたいで、さみしそうだし。
っていうのは、実は口実で…。
ただ俺が里桜と一緒にいたいだけ。
その思って気付いた。
やっぱりまだ、俺、里桜のこと……好きだなって。
それなのに。里桜のやつ……。
"私たちには恋だの愛だのなんてない"
そんなこと言いやがって。
俺の気持ちも知らないくせに!!
里桜…
………大好きだ。
これから先、里桜が誰かと付き合ったりするなんて…考えたくもない。
里桜は俺だけのものだ。
絶対振り向かせてやる。