「春斗…身長…高くなったね…」

やっとの思いで言った。

「いや、里桜が小さくなったんだよ」

意地悪そうに笑いながら言う春斗。


「春斗が大きくなったの!だって私、そんなに身長小さい方じゃないよ?」


「ふ〜ん?」



やっぱり、春斗は春斗だ。

どんなにイケメンになっても、中身はちょっと意地悪なまま、全然変わってない…。

幼稚園のときも小学校のときも…春斗と私はいつも一緒だった。



幼稚園のときの春斗は基本、みんなの前ではおとなしくて泣き虫で、あんまりふざけたりしないタイプ。



私もわりと内弁慶で人見知りが激しいタイプ。




だから、春斗も私も、友達がお互いしかいないような感じだったんだ。