コンコン
保健室の扉をノックする。
「岡本先生〜!」
「はーい?」
私たちは扉を開け、保健室に入る。
「こんにちは!」
「あら!大崎さんと、古賀くんじゃない!」
「お久しぶりです」
先生、全然変わってないな〜。
「先生!今日はちょっと報告があったんです!」
「どうしたの?」
先生、驚くかな…。
「えー!?妊娠したの!?まあ…!」
驚いてるね、完璧…。
「そうなの…?何ヶ月?」
「4ヶ月です!」
「そう…。走ったりしてない?」
「しないように気をつけてます…」
実は、いつものくせでついつい走りそうになっちゃうんだけどね。
春斗やおばさんに止められる。
「ふふっ、気をつけなさいね?」
「はぁーい…」
「そうだ!真人から聞いたんだけど…古賀くん!最近、かなり体の調子がいいみたいよ!」
真人っていうのは、岡本先生の息子さんであり、春斗の主治医の先生。
「え…そうなんですか?」
少し驚いている春斗。
「ええ。ここのところ、頭痛もないでしょ?」
「あ…確かにないですね…」
春斗…。
このまま、今の状態が続いてくれないかな…?